ばらかもんコミックス8巻のレビュー/感想
「ばらかもん」八巻は、
島の中でも巡り回る「人」の話となっています。
タマと美和の修学旅行の話と、
キヨばあの葬式の話がメインですが、
そのメインの中で人の日常が
揺れ動いている様を描いていると感じました。
タマと美和が修学旅行に行った際には、
二人が修学旅行にいったせいで島に放送が鳴り響き、
キヨばあに送るための柿の採取をしていた清舟はびっくりして木から落ちてしまいます。
その流れで公民館に運び込まれ、
公民館で放送をしていた美和の親父によって放送を手伝わされてしまいます。
修学旅行で楽しんでいるタマと美和の裏で、
清舟はヒロシの面接特訓をしたりと、穏やかに日常を歩んでいます。
そして修学旅行が終わり、
お土産を振る舞う間にもサイレンが鳴り響き、
キヨばあの死が起こっています。
キヨばあの葬式でも、様々な人の顔が見られます。
99歳と高齢なためかあっさりとした親戚。
清舟はそこまで付き合いがあったわけでもありませんので、
葬式に駆り出された重労働もあって、逆に涙を流してはおかしい状況です。
キヨばあに世話になった看護婦の育ちゃんは葬式の途中で泣いてしまいます。
なるはキヨばあと話した際に、
笑っている顔がすきとキヨばあに言われたのを覚えていてその通りにしています。
中でも一番の動きがあったのが、
なるのじいちゃんでしょう。
なるのじいちゃんはキヨばあの葬式を見て、
自分もこんな葬式をあげてもらいたいと話します。
そして清舟と一緒にいる、なるを意味ありげな目線で見つめるのです。
なるの両親がいないという疑惑は何度も出ました。
そして今回の話です。
なるのじいちゃんが死んで清舟が引き取る伏線がばんばん張られています。
これからの展開は目まぐるしく動くかもしれません。