ばらかもんコミックス2巻のあらすじ
「ばらかもん」二巻は小話を並べて、
のんびりしながら、清舟が島になじんでいく様を描いています。
二、三ページの短編も多く、
一巻よりも気軽にするすると読める内容になっています。
防犯の看板を通して
村の連帯感と雰囲気を改めて認識する「もよっ」。
漬物を貰ったら食べる手が止まらなくなった清舟を描く「このもん」。
猫屋敷のおじいさんと清舟が猫と遊ばせてもらえなかった話を描いた「ちぇっ!!」。
字を書く清舟の影響で、カタカナを覚え始めたなるの話、「かな」。
墨汁を買いに行く先のおばあさんの話、「みせや」。
中でも眼鏡っ娘タマを書き下げた「めがねばかけたこ」は、
キャラクターを掘り下げるという意味で、重要でした。
清舟に自分の漫画を見せたタマでしたが、
タマの妄想から思わぬ方向に話が進んでいく、という内容です。
実際は何も進んでいないのですが、
タマの頭の中でいろんなものが進んでいきます。
今まで目立たなかったタマがいきなりキャラクラーが濃くなった瞬間です。
「ちゅうのわるか」では、
過労が原因でついに倒れる清舟は村の子供たちに心配され、
逆にその後の「うんにおえぎいっ」で、
海の引率を頼まれた際には、村の子供たちを清舟が心配をして、村に馴染んでいき、
お互いがお互いを考えている様を描いていきました。
そして巻の最後では、清舟にまつわる「ある人たち」が島に荷物を持ってやってきます。
波乱の巻きあけを予感するかのように、
清舟は不吉な顔で、ひなに蹴られて、苦しんでいたのでした。