ばらかもんコミックス2巻のネタバレ

「ばらかもん」二巻は小話を揃えた短編集のような形で、
物語は殆ど進みません。

のんびりしながら、清舟が島になじんでいく様を描いています。

漬物を貰ったら食べる手が止まらなくなった話に、
猫屋敷のおじいさんと清舟の猫アレルギーの話。

字を書く清舟の影響で、カタカナを覚え始めたなるの話。

墨汁を買いに行く先のおばあさんの話。

そしてこの巻で最も掘り出さげられたのが眼鏡っ娘の中学生、タマでしょう。

タマは漫画家志望だけどそれを誰にも言ったことのない女の子で、
同じ書き物をする仲間として清舟に自分が書いた漫画を見せてしまいます。

少年誌に出すというその漫画は、
いきなりスプラッター描写が出てくるようなもので清舟は
「もっと少年誌を意識して書いた方が」と困惑気味に言うが、
タマは熱い想いでそれを封殺します。

しかし秘密はそれだけではなく、
ＢＬ本を見てから自分は腐女子ではないかと悩む側面も。

よく倒れる清舟がヒロシにもたれかかっているのを見て、
抱き合っていると勘違いし、
ますます内なる腐女子が広がっていくのを感じて悩んでいきます。

そして過労が原因でついに倒れる清舟は、
島の病院に運ばれます。

幽霊の話に怯えながらも、心配してくれる子供たちを通して、
その想いで、スランプを脱します。

海での引率を頼まれた際には、
何度も転んで気絶しながらも、危ないことををするなるを見て、
「こんなに誰かを心配したのは初めてなんだよ」と泣き顔でみんなに言い、
すっかりと村に馴染んでいっていたのでした。